高エネルギー医学研究センター設立20周年記念式典を実施しました

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「原子力と放射線の平和利用」を理念に、1994年に福井医科大学の附属センターとして設置された高エネルギー医学研究センターが、昨年20周年を迎え、これを記念した式典が10月27日に開かれました。

センターでは、昨年から国際ワークショップ開催をはじめ20周年記念事業を行ってきましたが、今後、これまで以上に「世界をリードする生命化学研究者や医学教育者となり得る人材」の育成に力を注ぐとともに、日本の研究水準向上に貢献したいとの思いのもと、記念事業の一環として最新型のPET/MRを導入しました。この装置では、MRIとPETの画像を同時に得られるため、両者の画像が完全に一致し、解剖学的情報と機能的情報を重ね合わせて視覚化することが可能になります。これにより、がんや脳疾患などのより正確な診断や、治療方針の決定に大きく貢献できる事が期待されています。

記念式典では、岡沢秀彦センター長が、これまでの歩みを紹介した後、眞弓光文学長、山口明夫医学部長、和田有司医学部附属病院長があいさつし、その中で眞弓学長は、「これまでの歩みをもとに、今後期待される地域との特色ある取り組みとして、この新しいツールを活用して研究をさらに発展させてもらいたい」と述べ、式典終了後に新装置がお披露目されました。さらに本学に先立ってPET/MRを導入し、研究を進めている福島県立医科大学 先端臨床研究センターの伊藤 浩教授が記念講演を行い、「PET/MRIの臨床と研究への応用」と題して、これまで行ってきた研究について紹介しました。

今後センターでは、形態と機能を融合するマルチモダリティーイメージングを推進し、高精度の生体機能イメージングやがんや脳疾患などの新しい診断法、治療法の開発に結びつけたいとしています。

│ 2015年10月30日 │
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