グローバルな視点を持ち
地域活性化を
- 高桑 義明
- TAKAKUWA Yoshiaki
- 国際地域マネジメント研究科 教授(経営学)
Profile
大阪府出身。2003年神戸大学大学院経営学研究科博士課程前期課程修了。2014年神戸大学大学院経営学研究科博士課程後期課程修了。総合商社で長年勤務し、トレーディング、事業投資、経営企画、秘書、内部統制などの業務に従事。2024年より現職。
研究者詳細ページ
身の回り 世界につながっている
経済のグローバル化が進展するなか、私たちの身の回りにある様々な製品、例えばスマホや衣服、様々な食料品やエネルギーなどは、供給の流れ、つまりサプライチェーンで世界とつながっています。私たちの生活や、日本のどんな地域のどんな企業も、様々な場面で、世界の経済環境の変化に影響されています。
私は世界を舞台に仕事をしたいと総合商社に入社し、サプライチェーンの構築や、かなめとなる「ものづくりの拠点」作り、事業全体のマネジメントを行ってきました。事業を取り巻く環境を分析する中で、常にグローバルな視点で変化に対応する経験を積んできました。国立研究開発法人新エネルギー?産業技術総合開発機構(NEDO)に出向したおりには、アメリカやオーストラリアでの国際的なエネルギー問題や環境問題にかかわる事業にも携わりました。様々な仕事での経験を理論的に分析したいと大学院の社会人コースに入学したのが、経営学の世界に足を踏み入れたきっかけです。今までの経験を活かし、若い人の教育に携わり、研究を進めることに社会的意義を感じ大学教員になりました。学問の世界と実際のビジネスの世界をつなぐ教育をしたいと考えています。
そこに根差した取り組みこそ
地域の活性化に資する新ビジネスを創出するには、国際経営の視点で事業全体を考えることが有効な手立ての一つになるのではないかと考え、研究のテーマにしています。世界の経済環境の変化と現在のビジネスがどのような関係を持つことができるのか、どのような組み合わせを作り出すことできるのかを考えることがヒントになると考えています。長年のビジネス経験から言えることは、国際的なビジネスは、それぞれの国や地域に根差した地道でローカルな仕事の積み重ねで成り立っているということ。また、多くの国の、多様な価値観や考え方、歴史的背景を持つ方々と仕事をする中で、相手の人格を尊重することの重要性も痛感しました。学生のみなさんにはぜひ世界に目を向けて、世界の変化と今の自分をどのように結び付けることができるのかを考えて頂きたいです。ご自身が将来活躍できるフィールドがどこにあるのかを考えてみてください。
小学生の時から剣道を続けていて、現在教士七段です。精神面を大切にするところに魅力を感じています。